2017年1月から(株)フェリシモさんとコラボで毎月開催していた「森の学び舎」。今月は神戸元町のフェリシモさん本社を飛び出し、実践編として、篠山市内の森で現地ワークを行いました!
今回のテーマは『篠山の山林活用事例』。講師には,篠山の森の資源を生かしペレットや土作りに取り組むNPO法人バイオマス丹波篠山の高橋隆治さんをお迎えし,午前中はラボにてNPOの山林活用の事例を,午後からは実際に山や木の駅に繰り出し,山や森の現状について学びました。現地ワークには最高の青空となった今日,兵庫県内をはじめ,遠くは大阪府や鳥取県からもご参加頂きました。昼食はみんなで持参したランチを森の中で食べましたが,この時,NPOの方が山の幸がたっぷり入ったお汁を用意しくて下さるサプライズが!その心遣いがとても嬉しかったです。
NPOバイオマス丹波篠山は,森林整備のほか,地域の活性化につなげようと篠山市の木の駅プロジェクトも運営しています。市民の方が伐採した木を木の駅に持ち込めば,対価として市内で使える地域通貨と交換できます。高橋さんは,このプロジェクトを推進すると同時に,山から採れた木を薪やペレットにして販売するなど,試行錯誤を繰り返しながら,森林資源の価値を高める努力をして来られました。
森の中にある木が生活者の手に渡るまでには多大な時間と労力が掛かります。結果,森と生活者の距離が非常に遠くなり,山の価値が見えないものになってしまいました。今日の現地ワークでは,その山の価値の一端に触れることができました。まずはこの現実を知ることから始め,ほんの少しずつでも自分たちの暮らしの中に取り入れていきたいものです。たくさんの人の小さな気づきが集まった時,日本の豊かな山や森は再び輝きを放つことになると思います。
今後も森の学び舎では神戸元町でのスピーカートークや篠山市での現地ワークを重ね,みんなで森について考えていきたいと思います。ご興味のある方は,是非神戸や篠山にいらしてください!
コーディネーター ポン真鍋
みんなで高橋さんが整備した森に上がります。
NPOの方が,山の幸をふんだんに使った汁を用意くださり,みんなで森の中でランチをしました。
木材の利用法に関して熱く語ってくださる高橋さん。