7月14日土曜日、曇り時々小雨!
実践農学入門の第5回実習、『黒豆の中耕培土』が実施されました。
今回も心配されたのはお天気。
「あつかったら作業するんに、かなわんしなぁ」
「雨がふらんやったらええけどなぁ」
お天気に大きく影響される農作業、毎回、天気には頭を悩ませます。実は、暑すぎた場合や大雨などで作業が出来なくなった場合にはまち歩きをしてもらおうかという準備もありました。
「せっかく来てもらってやから、西紀南の事をもっと知ってもらえたらと思うんや」
とは、まち協の方の言葉です。
結局なんとかお天気が持ってくれたので、予定どおり『農家へ弟子入り』することが出来ました。
今回弟子入りしたのは神大生45名+東雲高校生3名の計48名。
メインテーマは「黒豆の中耕培土」
成長した黒豆の苗が倒れないように、土を根元に寄せて支える作業です。
「農家へ弟子入り」するのは今回で2回目、少しは慣れたのでしょうか、どの班もまじめにもくもくと作業を行っています。その様子に、「ようやっとってくれてやで!」「作業が早く終わってたすかっとるわ~」と言って下さる農家さん。
疲労の色が見える学生に笑顔が戻ります。
「手に豆が出来たんです!」と見せてくれた学生さん、ちょっと誇らしげだったのが印象的。
他にも豆が出来た学生さんは続出。みんなお疲れ様でした!
とある班ではこんなやりとりがありました。
「うわぁ、ここぐちゃぐちゃや」
「どうしたん?」
「苗がまっすぐ植わってないから、培土がやりにくて…」
「あ~。向こうの方がもっと酷いで、こないだ最後の方疲れてたから…」
どうやら、前回の実習時に自分たちで植えた苗がまっすぐ並んでないため、土が寄せにくいようです。
それを聞いていた農家さんが一言。
「こうやって、自分でやってみたらようわかるやろ?どうすればよかったんか、とかな。」
苗をまっすぐ植えていないと培土がやりにくいということと、次の作業、後の作業のことを考えて作業をすることが大事、など実感を持って学ぶことが出来た学生さん。
「こういう風に学んでほしいから、なるべく同じ畑で実習して貰おうと思っとるんや。」
とは農家さんの言葉です。
そんな受入農家さんの熱い思いで成り立っている実践農学入門。
きっと学生さんにとって、得るものの多い実習となっているのじゃないかなと思います。
次回は実習は10月20日。テーマは『黒枝豆の収穫・販売』です。
少し期間が空きますが、どのように育っているのか楽しみです。
(藤原ひとみ)