【2015実践農学入門】校内学習を実施しました。

2015年7月24日(金)17時〜19時。

篠山市で山の芋栽培を学ぶことをテーマにおこなっている実習(実践農学入門)についてふりかえる、校内学習をおこないました。今年も、篠山東雲高等学校から4名の学生さんが、参加してくれました。

まずは、これまでの実習ででた疑問について考える時間。

「土が粘土質なのは、この地域特有なのか」や、「山の芋の成長がどのようにして決まるのか」といった質問が出て、専門の先生に回答をしていただきました。他の地域の土を触ってからでないと、篠山の土が粘土質かどうかほんとうはわかんないよね!という助言が先生からでたりもしました。

こうした質疑回答を経て、次は、ワークショップの手法について学びました。今回は、ワールドカフェという方法を用いて、「山の芋農家を増やすにはどうしたらよいか」というテーマで、意見を出し合いました。ちなみに、このテーマは、学生が実習していくなかから疑問としてあがっていたものを採用しました。

3ラウンドに分けて、様々な島で意見を聞いたり言ったりしながら、最終的に各島から3つのアイデアを出してもらいました。その提案は以下のとおりです。
「山の芋農家を増やすためには」
・ヤマノイモ記念日をつくる
・補助金(1農家あたり750万円)を出す
・他の作物や野菜(主にしょうがなど)と一緒に栽培する/その手法を農家にPRする
※圃場あたりの収入(収穫量)を増やす。他の作物を栽培している人にもついでに山の芋を栽培してもらう。
・職探し中の人をヘッドハンティングする
・山の芋のオリジナリティーをアピールする(栄養・健康面など)
・給食として子供たちに山の芋のおいしさを知ってもらう(山の芋ウィーク)
・おせち・お歳暮に取り入れる
・大学と連携する
(効率化するための機械や品種の開発、実習のような交流機会の創出など)
・いい夫婦の日(11/22)に山の芋を食べようキャンペーンをおこなう
※丸くて夫婦円満、ねっとりと仲良く^^;
・後継者を外部から募集する
・定年後の人をターゲットにして新規就農者を募集する
・メディアを利用して山の芋の知名度をアップする
といった意見がでました。

発表をみていた先生から、各島に回ることで、「しょうがとの併用栽培」の提案が「野菜との併用栽培」となって、「他の野菜農家に参画してもらう」といった意見に変化していったのではないかというコメントをいただきました。こうした結果がワールドカフェの方法を用いるおもしろさなんだと思います。

まだ実現性の低いものも多いですが、最終的に、どれか、農家さんに採用してもらえる(あるいは一緒に研究していけそうな)テーマがみつかるといいなと思います。

(清野未恵子)

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