「森の学び舎」の実践編である現地ワークの第3回は,『森の植物から染料をとってみよう!』と題し,山林資源を使って染物にチャレンジしました!篠山市の日置地区にある山林から染料に使える植物を探し出し,「染料」にまつわる歴史や文化を学びながら、染料を作り,みんなでハンカチを染めました。
まずは,山主さんのご厚意もあり,好きな限り初夏の野山を散策させて頂きました。今回,染料に使う野草は「ヤマツツジ」です。丹波地域以外では染料として使われるケースは珍しいらしいのですが,このヤマツツジから抽出された染料は布を鮮やかな黄色に染めてくれます。ヤマツツジ以外にも,ヨモギやニホンアカネ,アカソなど,染料として利用可能な山野草がたくさんありました。
その後,場所を篠山フィールドステーションに移し,みんなで集めたヤマツツジから染料を抽出しました。やり方はとても簡単。大きなボールにヤマツツジの葉っぱと水を入れ,ひたすら加熱します。沸騰後,20〜30分経過すれば水が少し色づいて来ます。この状態になれば,染料は出来上がり。あとは,この染液と定着液であるミョウバンに5分間交互に漬け込むだけ。これを3〜4回繰り返せば,しっかり黄色い布へと変化します。待ち時間の間に,講師の板垣順平氏から,染料の歴史や文化なども学び,実りの多い1日となりました。
ほんと想像以上に簡単に染まってびっくり!!これなら誰でも染色可能だと思いました。森から始まる衣食住の可能性は無限大ですね!
コーディネーター ポン真鍋
みんなで山野草採り
これがヤマツツジ
染めます。