2013年6月22日(土)くもり時々晴れ
篠山市今田地区にて、「実践農学入門」の第2回現地実習をおこないました。
今回は、農家に弟子入り~黒豆の定植~がテーマです。台風の影響で、雨が降る可能性も想定しながら、11件の農家さんが、学生らを受け入れてくださいました。当日はくもりだったものの、前日までの降雨で畑は水浸しで、長靴が大活躍の1日でした。
この授業では、黒大豆の栽培が軸となっています。黒大豆の栽培に関する知識もありませんが、豆がどのように育つか、という知識さえない学生がほとんどです。セル育苗された苗を見て、出てきたばかりの芽が豆の形であることに驚いていました。
「豆って豆からできるんですね~」(学生)
「あたりまえやろ!」(農家さん)
「芽が双葉の植物、教科書で見たことあります」(学生)
そんなやりとりが聞こえてきました。
食物の生長を実際に見ることだけでなく、畑で作物を育てる現場に行くことで、学ぶこともあります。
セルポットは、黒豆が回転するには隙間がないため、へそを下にしないときれいに芽がでないが、直に黒豆を畑に植えると、空隙があるため、へそを下にせずともきれいな芽が出ること。また、黒豆の皮が芽にはりついたままだと、きれいな双葉にならないため、皮を取り除いてあげる作業が必要なこと。そんなことを農家さんから聞きました。
天候や畑の様子、農家さん自身の体調とが相互に関係して、どんな作業をするかが決まっていきます。そういった、農家さんの臨機応変な対応を見ることができるのが、現場に身を置くことのメリットです。
次回は、7月の予定です。それまでの間に生じるトラブルには農家さんが対応してくださいます。本当ならば、もう少し高頻度に畑にいけるような環境をつくるべきなのでしょうが、大学の事情もありますので、興味があれば、学生自身で、農家さん宅を訪問してもらいたいと思います。
今年も、黒大豆がうまく育ちますように。
布施未恵子
写真:「なかよしくん」を使って、黒大豆苗を植えつけている様子。