2012年11月10日(土)14:00~16:30
@篠山市今谷
今日は、獣害対策で地域づくり研修の第2回目。
「有効な電気柵でサルから作物を守る」というテーマで、おじろ用心棒という最新の電気柵を設置しました。
この研修は8回シリーズで、獣害対策のスペシャリストを篠山市で育成しようというものです。
前回、篠山FSでオリエンテーションをして、それぞれの地域の獣害対策または地域の課題を挙げていただき、この8回の研修の先の目標を参加者で決めました。
それが「次世代に向けた地域づくり/獣害対策」です。
獣害対策をするには、人手が必要。また、獣害と戦いながら農作物を生産する意欲のある地域であってほしい。そこで、次世代を担う農村地域内外に住む若い人たちに、もっとこの現状を知ってもらおう、つないでいこう、という目標ができました。
今回の実習で、寒い風が吹くなか、参加者全員で柵を設置し、電気のびりびりを体験するあいだに、それぞれの地域の獣害対策について自然と意見交換が進んでいました。そこでは、獣害対策専門のチームを作り、雇用を生み出そうという話が盛り上がったり、過去に現場で働いた経験のある方が、鉄線のきれいで丈夫な巻き方を指南していただく場ができていたりするなど、いろいろな経験が発揮される場がここにできている、と思いました。
しかし、いっぽうで、こんな風に毎回楽しくできるわけでも、大人数でできるわけでもない、というように、今回の実施と現実とは少し距離があるようにも感じました。
篠山市でこれから電気柵の設置のための補助がすすみます。
各地域で設置するにあたり、課題が次々に出てくることと思います。今日の研修を受けたみなさんが知識の伝道師として活躍してくださることを心より祈っています。また、先に挙げた現実との乖離を少しでもなくすため、地域で実施・維持していくための知恵を、みんなで考えていかねばならないなと思います。
次回は2012年11月24日(土)14:00~16:30 @篠山市東木之部集落です。
「集落柵点検を継続させる工夫を学ぼう」というタイトルで、現地実習を行う予定です。まだ若干名空きがありますので、参加ご希望の方は当HPのお問い合わせよりお申込みください。
布施未恵子