2016年夏~2017年春にかけて指導していたジビエ活用プロジェクト
獣害と煙たく言われる野生動物たち。
でも本当は里山の大切な恵みでもあります。
「害」とも「恵」とも呼ばれる野生動物を取り巻く問題と課題を、「ジビエ」を通じてで伝えていくのがこのプロジェクト。
【ジビエBBQ】
まずは身近にジビエをしってもらおう!ということで、ジビエBBQを企画。
場所は福住地区にある篠山フィールドフラットで。わかりにくい場所にもかかわらず、30名以上の参加者が集まり、中には東京から参加してくれる人まで。
BBQのメインには、鹿のモモ肉を用意し、専用の機材を使ってじっくり回転させながら焼き上げ、出来立てのローストをみんなでいただきます。
その他にも自家製のたれに付け込んだ鹿肉や、珍しい野菜などたくさんの差し入れをいただき、楽しいひと時を過ごすことができました。
【赤じゃが×ジビエ】
次に企画したのがレシピづくり。
ジビエは家庭的とは程遠い食材で、それをなんとか身近なものにできないか、ということで神戸大学の学生とレシピ開発のWSを実施。
神戸大学が地域と共同で開発した「赤じゃが」を使って、鹿肉のコロッケや、猪肉の角煮などを作り、晩御飯の一品として食卓に並べました。
【山の芋×ジビエ】
2つ目のレシピは特産品として名高い山の芋を使用したレシピです。
地元の山の芋農家さんに協力山の芋と鹿肉の強い粘り気を生かしたつくね団子を作りました。
アクセントに黒枝豆を入れてつみれ汁に。その他にも甘酢あんで中華風に炒めてみたりと、立派なご飯のお供となりました。
【地元飲食店×ジビエ】
プロジェクトの最後は地元のお蕎麦屋さんで、これまで作った鹿肉のレシピ提供と蕎麦とジビエのコラボレシピお披露目会を行いました。
会場となる多座衛門さんは、ジャズライブもできたるおしゃれな古民家蕎麦屋さん。
参加者も篠山に限らず京都市内や大阪からなど遠方からお越しくださり、中には「鹿肉の調理の仕方を知りたい!」と準備の段階から参加してくださる方もいらっしゃいました。
出した料理はこれまで作った鹿肉の甘酢あんかけ、赤じゃがと鹿肉のコロッケのほか、生春巻きやスティックソーセージなども。もちろんすべてに鹿肉を使っています。
会の途中には狩猟とジビエを取り巻く現状や課題、ジビエの調理方法などをご紹介。
最後の締めにはお店の店主とコラボして作った鹿南蛮そばを用意し、参加者だけでなく、店主さんにも気に入っていただき、これはお店のメニュー化に向けていきたいと嬉しいお言葉までいただきました。
狩猟、ジビエを取り巻く問題は根強く、ポジティブなイメージを持つ人はまだまだ少数派です。そんな中でも
このプロジェクトはいったん終了していますが、まだまだジビエプロジェクトの企画は考案中です!ぜひ皆さんもジビエを身近に感じに来てください。