2012年6月17日(日)、兵庫県の井戸知事と地域づくり活動について話し合う、さわやかトークに出席してきました。
今回は「農を使った地域づくりin丹波」というテーマで、(社)ノオトとその関係地域の方、および神戸大学篠山フィールドステーションとその関係の地域の方の9名と知事で話し合い、あっというまに1時間半が経過しました。篠山城跡の大書院に特別にセッティングされた会場で車座になって話し合い、今回のトークを通して知事を身近に感じることができました。
神戸大学からは、真南条上営農組合の酒井勇さん、福住2030プロジェクトの関口和史さん、農学部3回生の長井拓馬くん、農学研究科地域連携センターのルーク・ディリィ、そして篠山FSの布施の5名が参加しました。
「市長は最近篠山が元気だというけれど、どう元気なのか、なぜ元気なのかを知りたいと思います」
冒頭の挨拶でそう述べられた知事に対し、5分程度で地域づくり活動の紹介をしたあと、参加者の自己紹介を経て、知事からの質問にこたえました。
私には、
「大学生だと4年間しか地域活動が続かないが、それはどう考えているのか?」という質問がきました。
そのときは、「サークル等で地元と一度つながった学生は就職してもその地域を忘れないし、なんらかの形で関係を続けている」と答えましたが、いま思うと、少し違うような気がしています。
たとえ、4年間(それだけ長く関わればいいほう)という期間しか、ある地域には関わらなかったとしても、いずれ住む場所で篠山や農村での滞在期間の経験を生かして地域づくりに関わることになるかもしれません。日本国内で地域づくりが必要な場所は山のようにあるからです。農村経験を積む間によい基礎ができていれば、日本国内に散らばっても、課題を解決すよるような動き方ができるはずです。
兵庫県内で有用な人材としてあり続けてもらうのではなく、篠山印のついた学生らがいろいろな地域で活躍する、そういった金の卵たちは、日本にとっての財産です。そういう土壌を準備することが、学びの拠点となることだと思います。
「篠山が元気なのは、篠山だからかもしれない。(結局冒頭のなぞは解けずじまいでした)。これからもいいモデルとなるようにがんばってほしい」と激励の言葉をいただきました。
貴重な機会をいただき、まことにありがとうございました。
布施未恵子