2012年4月19日(木)
「獣害とたたかう-どうすればともに暮らせるのか,まずは”敵”を知る」というタイトルでセミナーを開催しました。参加者は全部で13名、うち女性は1名でした。
最初に、参加者全員に自己紹介をしていただきましたが、そこですでに被害に遭われている方が今回のセミナーに参加してくださっていることがわかりました。
セミナーのなかでは、サルの食べ物、味覚、群れ、繁殖などについて話をしました。参加者のみなさんが一番気にされていたのが「どのような味の食べ物を嫌うのか」という点です。渋みに強く、苦味に弱いという話をすると、「やっぱり、だって渋柿食べてたもん」というような、意見が出ました。
ひととおりサルの生態の話をしたあとは、どういう対策を取り組んでいったらよいかをみんなで話し合いました。「若者がコンビニに寄り付かなくなるような音声、つまりサルは嫌だけど人は平気、というような機械を設置してみたら?」「やっぱり群れごと捕獲するしかないんちゃうか」「サルの音声図鑑をつくろう」などのアイデアがでました。そして「サルに農作業をしてもらうことじゃないですか?」という意見も。過疎化する集落においては、サルが救世主になるかもしれません。
というわけで、今回はアイデアをみなさんと出し合い、共有するところまでで終わりました。今度は、ここにいるみなさんで、実践していけたら、というところで次回また集まろうと思います。
サルの被害に遭っている集落は篠山市内の北のほうだけですが、こういった現状を篠山市内のみなさんに知っていだくため、これからも活動を続けていきたいと思っています。
布施未恵子